「好きなことで食べていけたらいいよね。」
その言葉は、いつも少しだけ甘い響きを持っている。
自由で、楽しそうで、どこか輝いて見える。
好きなことなら、毎日ワクワクするはず。
努力だって苦じゃないはず。
そう思っていた。
でも、現実はもう少し静かだ。
好きなことが“仕事”になった瞬間、
そこに締め切りが生まれ、責任が生まれ、
評価という目が加わる。
昨日まで純粋だった情熱が、
数字や結果に触れた途端、少しだけ揺らぐ。
「好き」だけでは進めない場面もある。
それでも、完全に嫌いにはならない。
苦しい日の中にも、
ふとした瞬間に「ああ、やっぱりこれが好きだ」と思う時間がある。
好きなことで食べていくというのは、
好きなことを守る覚悟を持つことなのかもしれない。
理想と現実のあいだで揺れながら、
それでも手放さない選択を続けること。
楽しいだけではない。
自由なだけでもない。
けれど、自分で選んだ道だと思えるなら、
その重さも少しだけ誇らしい。
好きなことで食べていく、の現実。
それは夢の終わりではなく、
夢を日常に変えていく地道な作業なのだと思う。
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