2026年2月28日土曜日

働くって、なんだろうと思った朝

目覚ましが鳴る前に、目が覚めた。
カーテンの隙間から、まだやわらかい光が差し込んでいる。
体は動くのに、心だけが布団の中に置いていかれたみたいだった。
そのとき、ふと頭に浮かんだ。
働くって、なんだろう。

生活のため?
責任のため?
社会の一員である証のため?
どれも間違いじゃない。
でも、どれも少しだけ足りない気がした。

通勤電車の窓に映る自分の顔は、どこか無表情だ。
毎日同じ場所に向かい、同じような会話をし、同じ時間に帰る。
それでも、その「同じ」の中に、確かに自分の時間が流れている。
小さな工夫や、誰かの「ありがとう」や、ふとした達成感。
目立たないけれど、確かにそこにある何か。

もしかすると、働くということは
「誰かの時間の一部になること」なのかもしれない。
そして同時に、自分の時間を誰かに差し出すこと。
その交換の中で、少しずつ世界とつながっていく。

朝の空気は冷たく、でも少し澄んでいた。
完璧な答えなんて、きっと見つからない。
それでも今日も、靴を履き、ドアを開ける。
考えながら、迷いながら、それでも歩いていく。

働くって、なんだろうと思った朝。
答えは出なかったけれど、
問いを持ったまま歩き出せたことが、
ほんの少しだけ救いだった。

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