職場にいると、たまに思うことがあります。
優しい人ほど、なぜか損をしているように見える。
頼まれたら断れない人。
困っている人を放っておけない人。
自分の仕事が残っていても、先に誰かを助けてしまう人。
そういう人は、職場ではとてもありがたい存在です。
でも、ありがたい存在だからこそ、周りからどんどん頼られてしまう。
「この人ならやってくれる」
「この人なら怒らない」
「この人なら少しくらい無理を言っても大丈夫」
そんな空気が、いつの間にかできてしまうことがあります。
本当は優しいだけなのに、便利な人のように扱われてしまう。
それは少し、悲しいことだと思います。
職場では、声の大きい人や、強く言える人が得をしているように見える時があります。
嫌なことは嫌だと言える人。
面倒なことをうまく避けられる人。
自分の都合をはっきり出せる人。
もちろん、それが全部悪いわけではありません。
自分を守ることも、働くうえでは大切です。
でも、その分だけ、言えない人のところに仕事が流れていくことがあります。
優しい人は、空気を読みます。
今ここで断ったら、相手が困るかもしれない。
今ここで強く言ったら、場の空気が悪くなるかもしれない。
自分が我慢すれば、丸く収まるかもしれない。
そう考えて、少しずつ自分を後回しにしてしまう。
けれど、その我慢は周りから見えにくいものです。
黙って引き受けた仕事。
飲み込んだ不満。
疲れているのに見せなかった表情。
そういうものは、評価にはなかなか出ません。
ただ「いつも普通にやってくれる人」として見られてしまう。
それが続くと、優しい人ほど心がすり減っていきます。
本当は助けたい気持ちがあったはずなのに、だんだん苦しくなる。
人に優しくすることが、負担になってしまう。
それは、その人が弱いからではないと思います。
優しさに、周りが甘えすぎているだけの時もあります。
職場で優しいことは、本来なら大切な力です。
人の気持ちに気づけること。
相手の立場を考えられること。
場の空気をやわらかくできること。
それは、誰にでもできることではありません。
だからこそ、優しい人が損をする職場は、少しおかしいのだと思います。
優しい人が無理をしなくてもいい職場。
断っても責められない職場。
ひとりに負担が偏らない職場。
本当は、そういう場所のほうが長く続くはずです。
でも現実には、そこまで整っていない職場も多いです。
だから、優しい人ほど、自分を守ることも覚えないといけないのかもしれません。
全部を引き受けなくてもいい。
無理な時は、無理と言ってもいい。
自分の仕事を優先してもいい。
優しさは、自分を削ってまで差し出すものではないと思います。
優しい人が壊れてしまったら、その優しさも続かなくなってしまいます。
職場で損をしているように感じる時は、自分の優しさが悪いのではありません。
その優しさを、当たり前のように受け取る空気に問題があるのだと思います。
だから、少しだけ線を引いてもいい。
少しだけ断ってもいい。
少しだけ、自分を先に考えてもいい。
優しい人が、優しいまま働ける場所。
そんな職場が、もっと増えたらいいなと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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